第26回アジア賞授賞式ご挨拶

      松本ワイズメンズクラブ会長
                赤羽美栄子

 アジア賞作文コンテストは第26回目を迎えることができました。
これも偏に多くのみなさまのお力添えがあったからこそ、続けられてきたものと心から感謝申し上げます。
 今回は作品数が30と特に多くの留学生からいただきました。中国、韓国、ベトナム、モンゴル、タイ、ロシア、台湾、ベルギー、スリランカ、インドネシアと多くの国の出身者がこの信州に来て、経験したことや感じたことを自身の言葉で率直につづられており、どれも上手な日本語で感動しました。
 これらの作品募集に当たっては、信州大学の佐藤教授、松本大学の関先生、丸の内ビジネス専門学校のサラントヤ先生の並々ならぬお力添えをいただけた結果であり、ご尽力の賜物で今回まで続けてこられた大きな柱でもあります。
 また、応募の多くの作品を一つずつ何度も読み返したうえでそれぞれの賞を選考審査していただいている北村明也先生、光本恵子先生にはいつも快く審査をお引き受けいただき、このアジア賞がプロのお2人に選考していただいた賞であることがよりアジア賞の格をあげることにつながっております。
 特にこのアジア賞を実施するうえでワイズメンズクラブの多くの皆さま、あずさ部、大阪泉北クラブ、山梨YMCAなどからのご支援をたくさんいただいて、これがクラブの大きな力になっております。感謝申し上げます。
 松本クラブメンバーは今年度9名とメネット1名によって進めてまいり「少数精鋭」と思って皆で頑張ってまいりました。
 今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

第26回アジア賞総評

             審査員長 北村明也

 「アジア賞」が4分の1世紀以上も続いていることに深い感慨を覚えます。これは主催者の松本ワイズメンズクラブの大きな功績です。立派な国際貢献に敬意を捧げます。
 顧みれば第1回に応募した人たちは25年後の今、それぞれの国や地域の中堅として、あるいはリーダーになって活躍中と思います。今回応募した皆さんも必ず先輩たちと同様の道を進んで行くと期待しています。
 アジア賞も前進中
 留学生の皆さんと同様、アジア賞も常に工夫・改革を続けている主催者の熱意に感服しています。その一例が2022年の改革です。
 アジアからの私費留学生支援を掲げてスタートした「アジア賞」でしたが、対象を私費の学生に限定しない。応募も全世界に広げる文字通りの国際化という大きな衣替えでした。今回は中国、韓国をはじめスリランカやベルギー、モンゴル、ロシア、タイ、ベトナムなど多彩です。
 レベルの高さに拍手
 賞の改革は奏功し、レベルの高い作品に11月24日の審査会は嬉しい悩み≠フ連続でした。賞の選定基準として審査員長試案を提案しました。
 その一 主題に深く自分の考えを展開しているか。
 その二 「今」を見つめ、「将来」に向けて積極的な提言、行動を指向しているか。
 その三 日本語で考え日本語で論述する努力と成果は。
 「架け橋になる」うれしい決意
 「私は単なる留学生ではない」という力強い表明に搏たれました。その留学生は「祖国の若い世代の留学生を代表し、文化を繋ぐ架け橋になるということだ」と。
 アジア賞の佳話の一つです。